特撮・アニメ・ゲーム等々、鳴神の趣味に染まったお絵描きブログ! 最近、爆裂的に消沈気味!!
by narukami_x
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破壊魔定光 最終回


何かここの所、仕事が忙しかったので、今頃今月のウルトラジャンプを読んで見ましたわ。
今号で私がこの雑誌を読む主目的であった「破壊魔定光」が最終回を迎えた。

うーむ・・・別にまっとうに終わった様に見えるが・・・どうも腑に落ちない。

この物語がどういう話かを分かりやすく説明するならば、東映特撮の「宇宙刑事シリーズ」の変形パターンである。・・・まあ、そう断定する様な事言っちゃうと、少し本質からズレるので補足すると、それのSF分を「相当」強めて、さらに作者の中平正彦お得意の「格闘戦」で話が進む。
そしてそのSF分として使われたのが「シュレーディンガーの猫」と「平行世界」である。SF小説等では良く使われるネタの一つなのだが、長期連載の漫画の主題にSFの技術的な部分だけではなく、量子論──量子力学等の科学の「考え方」を話に持ってきたのが特徴的だ。

・・・まあ、「シュレーディンガーの猫」の命題はパラドックスの問題なので、これを題材に使うという事はストーリー展開にパラドックスを持つ事になる。解決しようとすると、こんな風なややこしい説明が必要で、実際問題、SFというのはそういうややこしい事象を確定・断定化して、分かり易くした上で展開していく性質を持っている。まあ、あんまり細かく考えても興醒めになってしまうしね。
──ただ、定光に関しては、どうも良く分からない部分が多くある所為か、いまいち納得出来ていなかったりする。

定光が何故「破壊魔定光」と呼ばれているかというと、定光の予知能力にある。
この漫画の設定では「平行世界」が実際に存在して、その世界は時間分岐的に繋がっている。つまり「今日はこうしたが、ああしたらどうなっただろう」という「ああしたら」と思った分だけ世界が存在する理屈だ。定光の正確極まりない予知は、「ああしたら」などを存在させない程の確定力を持ち、それ故に平行世界が消え──破壊されてしまう。そして、大問題な事に、定光の死んだ母親も同じ予知能力を持ち、それは定光自身にも変質崩壊という影響を与えていた。
そこでその解決策として、予知能力を得るきっかけになった平行世界参照マシン「TFP」の初期型と、その開発者の定光の母親自身を、定光が生まれる前に消し、歴史を変える事になった。

・・・あれ? 定光達がTFPを改良して平行世界への移動が可能になった事は分かっているが、いつの間にか「タイムマシン」になってるよ? それも未来だけではなく、過去に行って歴史を変えられる?

予知能力が平行世界を破滅させるのは、未来の分岐を無くす為なのだが、それには過去が絶対変わらないという条件が必要だ・・・と思うのだが、何か過去も変えられる様になったみたいだよ。それなら分岐は消えない可能性が出来るので、定光は破壊魔にならない様な気が(^^;)
まあ、他にもパラドックス的な部分は多々あるのだが、そういう部分は無理につじつま合わせをせずに、目新しい技術論と「格闘戦」でかなり誤魔化していたりする。連載漫画的にはむしろその方が正しく、屁理屈を載せるよりもアクションシーンを描いた方が断然面白い。・・・ただ、それがもっとも上手く行っていたのは、平行世界移動前のコオネ&狗隠の因縁の決着辺り迄で、終盤の「科学者定光」戦辺りなどは理屈が優先する様になってしまった為に、少し面白みに欠ける戦闘なってしまっていた。


───それはさておき、私が最初に「腑に落ちない」と言ったのは実の所、量子論のパラドックスでは無く、定光の行動の方向性についてだったりする。先のはちと全体の流れを纏めてみただけw

最初に変身能力を手に入れた定光は、周りの者を守る為に戦うが、敵である筈の流刑体をも救おうとしていた。・・・だが、勿論そんな事は長く続かず、仲間を助け自身も守る為に流刑体を抹殺する──ってか、もう抹殺しまくり! そして、最終的には彼女の変質崩壊を救う為に自分の母親を殺すべく、過去に向かった。
彼女──「神代やよい」は平行世界から来た定光の母親であり、母親そっくりの神代を助ける為に、実の母親を殺す事など勿論出来なかった。だが、定光が手を下さずとも、母は定光を助ける為にTFP諸共に自爆する道を選ぶ。子に未来を託した訳だが、結果的に母親は自殺して、その死期を早めてしまった。
まあそれでも、ケリは着いたので納得しても良いのだが、最終回のセリフでは、歴史を変える事によって、定光と神代がまた別の存在に書き換わる事を示唆している。それが変質崩壊とは意味が違う物なのか、いまいち理解できない。
こうして並べてみると、定光の行動は全て後ろ向きだ・・・。

そしてもう一つ、一番最後のシーンで、定光のもう一人の相棒であるコオネが出てくるのだが、コオネは定光達が平行世界から帰ってきたのを見て、笑顔になったところで「終わり」 なのだ。コオネの様子、反応は定光達が平行世界に行った直後の様に感じる。
───歴史は変わらなかったのか?

何かもう、物語自体が「シュレーディンガーの猫」状態で終わっているよ・・・。
作者がコミック最終刊では描き足しがある様な事を言ってるが、エピローグでも付けてくれるかな?

定光の世界を「確定」してくれる事を希望~w
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by narukami_x | 2005-10-28 01:22 | 趣味全般
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