始りましたな、GARO。深夜枠の特撮変身物は珍しく、最近では「sh15uya」(渋谷フィフティーン)くらいか。雨宮慶太監督作品の特撮としては、私が観ている分では「月光機ミカヅキ」以来になる。
それにしても・・・うへ~、これまた予想以上にバリバリに特撮シーンが入ってますわ。CGで色々誤魔化しているとはいえ、マトリックスばりのスロー回転撮影はかなり手間がかかるんだよな。そしてお約束の雨宮慶太フォントも健在ですよw 魔戒騎士等は結構定番な設定だが、あれだけ特撮入れまくると、そこら辺はどうでも良くなってくる。格好よくさえ見えれば、設定やストーリーはどうでも良いのだ!・・・とか、腐れ特撮野郎な発言するのも何だが、とりあえず、「それは置いといて」楽しく観れますw
しかし・・・やはりずっとあの調子で特撮やりまくるのも、無理だろうな。手間は元より、えらい「金」がかかりそうだ。
ウルトラマン等はより顕著だが、特撮の出来は「金」次第と言っても過言ではない。・・・いや、劇場版「デビルマン」みたいにいくら金と時間をかけても「駄目な物は駄目」な場合もあるが・・・とりあえず連続放映ドラマとしての特撮部分の質を上げるにはどうしても必要だ。玩具が関わっている特撮の場合は詳しい内部情報が外にかなり出にくいので、断片的な情報から予想するしかないが、最近の「響鬼」のプロデューサー交代劇とかも、そこに端を発している様な噂まで流れている。
最初から最後まで豪華に続けてくれるのがベストだが、長年、アニメや特撮を観ていると、「無理」な事はもう分かっているので、そこら辺は緩急を付けたクオリティコントロールで乗り切って欲しい。特に今回の作品については、玩具メーカー頼りでは無い「コンテンツ」としての特撮ヒーロー物を売りに出せるかどうかがかかっている。雨宮監督には是非とも頑張って頂きたいですわ。
───本当は「月光機ミカヅキ」も同じ様に期待されていたのだが、微妙な出来だったな・・・。雨宮特撮は押井守アニメと同じく一部のマニア受けの要素が強い(まあ大人向け特撮ヒーローという時点でかなり限定されてしまうのだが)ので、半分「願い」も込めて祈ってますw
話が内容と関係ない方向に行ってしまったが、今回の見所は特撮シーンは勿論だが、最初から「大人向け」という指定で撮っていると言うこと。いろいろとエロチック&バイオレンスな要素を取り入れられているが、個人的には峰岸徹の「怪物」な演技だったりします(^^;)