あっ、とうとう明日夢を名前で呼んだよ、響鬼さん!
・・・・・・言っちゃったよ・・・・・。
最近は毎週バラエティ番組で見かける様になった細川茂樹。響鬼の撮影ももう終わりで、いよいよ終盤戦に突入ですな。いつもこの時期になると、色々と仮面ライダーの最終回について妄想し始めたりします。その一つの要素として「明日夢を名前で呼ぶ」を考えていたのだが、ここで言っちゃったか・・・。
他にも今回は感動的なセリフが目白押しな回でしたわ──ってか、多過ぎだよ!
シーンを単体で観る分にはかなり良い出来なのだが、それが複数組み合わさった時の効果についてはあんまり考えてない様に見えますわ。
とりあえずまず桐矢&響鬼のシーン。
ツッコミどころとしては、「響鬼さん、浅草まで戻っちゃったの?」だが、最早、DAによる捜索活動をしなくとも魔化魍を発見しちゃう流れがデフォルトになっている為、場所に関してはいちいち気にしない方が良いかも知れんかな。斬鬼さんの掛かり付けの医者等、猛士には各地にサポートしてくれる一般人員が居るので、出来れば現地でそれを利用して欲しかった。桐矢に敢えて猛士の秘密部屋に行かせた後に、ヒビキに会わせるシーンを付け加える為にはそうするしかなかったのだろう。
そして桐矢との対話。桐矢の「負けがわかっているのに戦うなんて意味がない」という言葉に「いや、意味あるさ。待っている奴がいるからな」と答えるシーン。この言葉は猛士の仕事をまるで理解してない桐矢にとっては意味があるかもしれないが、明日夢とみどりが浚われている今回の状況では、猛士の関係者(ひいてはその活動内容を知っている視聴者)には意味があるどころか、そう答える以外の選択肢は許されない。まあ「待っている」と言った部分が、後でこっそりヒビキの昔話している明日夢・みどりに掛かっていると考えれば、別の意味もあるか。
後二つのシーンは轟鬼&斬鬼と威吹鬼&あきらの師弟問題の解決になるのだが、これは前々からの伏線の解消なのでそれ自体は良い。ただ前にも書いたが、別に今回で纏めてやる必要は無かった。3人の鬼の復活として描くのならば、最終的に3人が揃って戦うシーンでしまりが付くのだが、別個に展開する様に撮られているので、30分番組としてはかなり慌ただしかった。何よりせっかく自力で魔化魍の縛めを脱出した明日夢&みどりのシーンが、あんまり大した事無い程度にしか見えなくなったのは、展開の無駄使いとしか言い様が無い。
3人の鬼、それぞれのシーンを別々に撮るというのは、アギトより始まった「3人のライダー」までさかのぼるのだが、これが成立する為には3人それぞれの立場が全然違う必要がある。響鬼の場合は師弟の違いはあれど、猛士という立場では同一なので、個人の感情の問題のみに終始している感じが強くなってしまう。立場の違うライダーが一つの敵を追う場合は、敵の存在を多面的に捉えられるという利点があるのだが、響鬼では敵との戦闘に関する背景設定にはあまり寄与していない気がする。そもそも、猛士部分の非日常パートと明日夢部分の日常パートで動く様な横割り型に設定されていたので、個々人で動く縦割り型に変更した場合は、それぞれのパートが密接に関連しあう様に展開しないと、「猛士」という一つの組織で活動している意味が薄れてしまうのだ。
───まあ、色々と展開てんこ盛りにした結果、お腹一杯でゲップが出てしまった様な状態だが、次回予告で「あきらが変身!?」なシーンがあった事で、さらにオヤツまで出してきたので、次に期待しよう。甘い物は入る所が違うしw