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特撮・アニメ・ゲーム等々、鳴神の趣味に染まったお絵描きブログ! 最近、爆裂的に消沈気味!!
by narukami_x
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「ウルトラヴァイオレット」の感想上げ


ここ最近忙しくて劇場に行ってなかったが、久しぶりに映画を観に行ったので、一応感想でも上げとくか。
後は8月中旬のイベントが終わるまで、更新出来そうも無いし。

ってな訳で、また暫くまともに映画観に行けそうもないので、VFXバリバリ入っている「ウルトラヴァイオレット」を観に行ってきましたわ。
つい最近、「イーオンフラックス」とか、似た様な内容の映画があった気がするが・・・まあ、観に行けなかったしw 近年はやたらと強い女性主人公がよく見受けられる様になったが、男性の場合ではそれだけでは既に飽きられた様なネタでも、女性ならばまだまだ行けそうって事なのかな?

──で、のっけから始まる超戦闘。マトリックスや最近のマーベルヒーローズ辺りの映画から、物理法則を無視した表現も取り入れられる様になって、戦闘もますますパワーアップしてますな。
・・・ただ、難点をいえば、女性ヒーローの特徴としての俊敏さを売りにするのは良いが、あまりにも動きが速く連続的に続くので、細かい部分まで目で追いきれなかったですわ。カート・ウィマー監督といえば、「リベリオン」で出てきたガン=カタ〈GUN=KATA〉の武術的な銃撃戦が有名なので、もしかしたらそれも出すのかなと期待していたが、確かにヴァイオレットはそれに近い動きで的確に相手を銃撃するのだが、有象無象の敵にサブマシンガンで撃ちまくるので、細かい動きまで感じ取る余裕は無かったな。それよりも敵を一撃でまとめて倒す斬撃の方が目立った。斬った後に糸の切れた人形の様にバタバタと倒れる表現は、時代劇の殺陣に近い──というよりも、むしろ「ゲーム的」と呼んだ方が良いほど派手でしたわ。
・・・ちと、それが多過ぎた気もするがw

そんなアクションシーンに上映時間の大半を取られてしまった所為か、ストーリー部分では疑問点がいくつか生じている。
まず一番の問題は「説明不足」。SF的表現がかなり多数あり、それ一つで話が作れそうな物を、それこそ贅沢なほど使い捨てているのだが、それぞれの表現に関しては劇中では何も説明していない。・・・まあ、この映画を観にいく層を考えると、いちいち説明しなくても分かるか、もしくはその都度調べる連中ばかりだと思うので、大丈夫な気もするが、ストーリーの主軸部分にまでそれが出てきてしまうと問題ですわ。
特に問題になるのが、ヴァイオレットの異常な強さの理由と行動基準が、いまいちはっきりしない事。強い信念や葛藤はより強い力を生み出すが、それを表現する部分がどうもいくつか抜けている。それは敵の設定や目的部分でも同様だったりする。パンフレットを読んで内容を再確認するなど、そういう風に抜けている情報を後から補充する形の楽しみ方もあるかもしれないが、それは雑学的な部分でのみ許されるのであって、メインに関わる部分までそうなってしまっているのは、欠陥として見えてしまうよ。
・・・ってか、パンフレットにストーリー全部載ってるわ。おまけに微妙に違っている様な気が・・・。もしかして、映像をカットした結果、重要な部分まで抜いてしまったのか? いずれ出るであろうディレクターズカット版で補完されるかは不明w

後はと言えば、ヴァイオレットの強さに見合う敵が居なかった事が少し不満だった。雑魚をなぎ倒すのを魅せる戦闘に重点を置いているので、そうなってしまったのかもしれないが、わざわざ「アメコミ原作ヒーロー」に見せかけて、実はそうではない演出的トリックまで使ったので、それなりのラスボスを用意するか、もしくはもっと機転を利かせたラストが欲しかったな。

最後にもうひとつ上げておきたい事が・・・ちとネタバレになってしまうかも知れないが、観ればすぐ分かる事だろうし、そもそもこれを理解していないと楽しめるかどうか疑問なので、一応上げておく。
この話は「吸血鬼(ヴァンパイア)物」ですわ。
そのフォーマットで観ると、結構楽しめると思うのだが、それを考慮に入れないと、上記の様にストーリー構成上で欠けている部分が目立ってしまう。
・・・まあ、そんな細かい事を全く気にせずにVFX戦闘を楽しむのが、この映画の一番良い見方かな。なんてったってタイトルに「ULTRA」が入っているんですからw
by narukami_x | 2006-07-03 01:04 | 映画
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