いつもシネコンに映画を観に行っているのだが、予告編の辺りに日本国際映画著作権協会の海賊版撲滅キャンペーンのCMが毎回入る。画面一杯にリアルどくろが映し出される
アレだ。
これから映画が始まるのをワクワクして待っているのに、このCMで冷水を浴びせかけられた気分になる。検索してみると、同じ感想を持った人がかなり大量に居て、抗議している様に見受けられるが、いっこうに差し替えられない。
不法コピーを擁護する訳では無いが、著作権は守るが劇場の雰囲気を守るつもりは全然無い撲滅キャンペーンの方に
メラメラと怒りが! <逆効果
まあ、あのドクロが雰囲気に合っている映画は、今回観に行った「DEATH NOTE」くらいかw
いつも通りの感想文UPです。もう上映が終わってかなり経つが、「スケバン刑事」の感想も一応、一緒にアゲ。
『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』
往年のTV特撮シリーズの復活版。当時の主役の斉藤由貴も友情出演。今回の主役がハロプロのあややでライバルが石川梨華と聞きビックリしたが、良く考えてみたら、昔もスケバン刑事はアイドル番組だったわw
ストーリー自体はネットを徘徊する若者をリアル犯罪者が喰い物にするという、ちょっともう飽き気味のパターンだったのだが、あややの姿がばっちり決まり、ヨーヨーアクションも冴え渡る出来! さすが横山監督!!
・・・いや、横山誠は「アクション監督」だけなのだがw 勿論、それを期待して観に行ったのだが、同じくアクション監督だった「仮面ライダーTHE FIRST」と同じ感想。他の部分ももっと巧く出来れば、さらに良くなったのになあ。
まあ、そこまで造り込んじゃうと、逆に「スケバン刑事」に見えなくなってしまうかもしれないけどね。お嬢様走りして、たどたどしい口調で決めセリフ、そして違和感マル出しの敵が襲いかかっていた当時の映像が心に焼き付いて、一番原作に近く格好良いあややの麻宮サキに、何故か違和感を覚えてしまう始末。
最早、スケバンという言葉自体、死語の時代だからな・・・。
『DEATH NOTE the Last name』
ジャンプ漫画の実写映画の後編。前編はテレビで鑑賞。後編上映直前にテレビ放送した方が集客力が違うのは分かるが、前編を劇場に観に行った人には損をした様な気分になるw
・・・うーん、前編でも感じたのだが、映画前半部分のチャチい感じはどうにかならんのか? その主原因が、マスコミや一般群集の明らかに「演技している」と言った感じの映像から来ている。
確かこの映画の監督は平成ガメラシリーズも撮っていたのだが、その時は結構リアルなニュース映像とか劇中で流していたんだよな。そこら辺は分かっている筈だと思うのだが、この映画に出てくる報道・一般大衆が大量殺人犯の「キラ」寄りの立場なので、規制が掛かってしまったとかなのか? 日テレ協賛だしな~。
実はテレビで前編を観た時もそこの部分にあまりいい印象を持たなかったので、後編を観に行くのは止めようと思っていたのだが、どうもネット上の反応が賛否両論みたいで気になって、結局観に行ってしまったw
前編・後編を観て面白いと思ったのが、一応、二部構成にした意味はあったという事。
前編のヒロイン(映画オリジナル・・まあ、原作にも彼女が出てくる部分があるのでそこを利用)は策略に果てるのだが、後編のヒロイン(原作通り)は主人公にはどうしても殺せない立場に居る。前編のヒロインは大和撫子の典型的ヒロイン像で自然に主人公の彼女の位置に居たのだが、後編のヒロインは自分の能力を武器にキラを探し出した、押しかけ彼女。最初観た時は「前編のヒロインいらんだろ」と思ったのだが、後編のヒロインの存在を際立たせる為の演出だったらしい。
それと展開についても、前編はキラという「個人」と、警察組織の「集団」との対決になるが、後編はキラ──矢神月と法側の主格のL、「個人」と「個人」の対決──という風に、違った感じを持たせる様に分けられている。
ストーリー展開としては結構ボリュームのある原作を巧く纏めてラストを迎えた。これは誉めても良い・・・と思うのだが、やはり観る人がどの視点で観ていたかによって、この映画の評価は変わってきますわ。
映画オリジナルのトリックや、原作になるべく沿う形で進めた展開は、ストーリー部分に期待していた人には満足出来たかも知れない。だが、私みたいな映像の出来ばかりに目がいく特撮バカからすると、過激に近い内容に比べるとカメラの撮り方が普通過ぎて面白味に欠け、不満足でしたわ。ドラマファンと映画ファンの違いに近いかも。
そういえば、パンフレットを買ったのだが、真っ黒で訳の分からない題字が書かれている。
・・・あれ? これってもしかして死神レムのデスノート?
他にも劇中で、キラの殺人パターンをビジュアル的なCG統計で表現したりとか、変に細かい部分が見受けられましたなw