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特撮・アニメ・ゲーム等々、鳴神の趣味に染まったお絵描きブログ! 最近、爆裂的に消沈気味!!
by narukami_x
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映画 『どろろ』
例の如く観てきました、劇場版『どろろ』。
駐車スペースの関係もあって、朝一に行ったのだが・・・あんまり並んでないな。
ぼんやりベンチに座ってる連中が開場を待ってるだけでした。丁度ベンチの空きが無かったので、私が門の前でトップで立って待つ羽目に。早く来過ぎた気がするよ・・・。新規の話題作が「どろろ」だけだったのと、子供向けの映画も上映してない時期だったからな~。上映ラインナップで客の入りがかなり変わる訳か。劇場経営も難しそうだ。



「どろろ」の原作も読んだ事があるが、あれ、そもそも打ち切り漫画なんだよなあ。妖怪ハンター系の話は好きなのだが、映画ではどの程度まで話を膨らませるか──と思ってたが、予想よりも手堅い造りでしたわ。戦争のモブシーンとかを予告編で流してたが、あれはあくまでも回想・モノローグだけで、全体の話では百鬼丸と一族の確執のみだけですわ。出来は悪くは無く、むしろ良い方なのだが、どうも観覧後の印象が薄い。恐らくは構成の問題だと思う。

原作「どろろ」の見せ場って、体を失った赤児の百鬼丸が養い親に「組み立て」られ、妖怪を倒した時にパーツが落ちて体の断片が戻る部分なんだよな。映画でもそれは同じで、冒頭で浮浪女の「どろろ」と百鬼丸に会った時は、その妖怪退治の最中。その後は無理やり付いてくる「どろろ」と一緒に妖怪退治の日々、その合間に「組み立て」られた昔話をする寸法。つまり最初からクライマックス状態なので、最後はどうするつもりなのかと思ったら、家族間の個人的な落着だったので、少し尻すぼみだったかな。

後はというと、やはりアクションシーンか。わざわざ香港の名アクション監督、チン・シウトンに撮らせただけあって、妖怪戦はかなり派手。
妖怪はCG、百鬼丸はワイヤーアクションで、まあ仮面ライダー響鬼の魔化魍戦をもっと派手にした感じ。私的には好感触なのだが、敢えて難を言えば、妖怪に併せた百鬼丸の動きが早過ぎて、剣をどう振っているのかよく分からなかった点かな。適当に両手剣でチャンバラしまくってる風にしか見えなかった。まあ化け物相手なので、それでも別に良いけど、終盤の人間同士での斬りあいでは、まともに殺陣で戦っている。
あれだけの超人剣術する百鬼丸が、今更、人間なんか敵では無いのだが、それに反してまともに剣劇する。その理由として、百鬼丸は精神的に「人間を斬れない」という枷がある事。それがラストの伏線になっているのだが、それがうまく観客に伝わっているかどうかで、この映画の評価が変わるかな。

・・・そういえば、百鬼丸ばかりで「どろろ」自身については話してないな。

・・・だってなあ。女の子ですからw

原作ではラストにそれが発覚するのだが・・・どろろ役の柴咲コウはかなり熱演した方だと思うが、どうやっても最初から100%女の子にしか見えないですわ。それは撮っている方も分かっている様で、どろろ自身は「自分は男」と言いはっているが、どろろの精神的外傷扱いで、周りも性別については気にしない方針w 男っぽい格好とセリフで何故か付いてくる女の子──何か一部のマニアに受けそうな設定だ・・・。
by narukami_x | 2007-02-01 03:47 | 映画
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